フェルラ酸

抗酸化成分「フェルラ酸」が脳に効く理由や摂取方法を説明しました。

フェルラ酸とは

米ぬかイメージ

フェルラ酸は、米ぬか・小麦・コーヒー・ピーナッツなど多くの食品に含まれています。私たちが普段摂取する食べ物からも、比較的簡単に取り入れることができる栄養素です。フェルラ酸は認知症予防だけでなく、美肌効果にも期待できる成分として、さまざまな業界でも注目されています。

フェルラ酸ができるまで

フェルラ酸の原料は、米ぬか油をつくる過程で出る『米ぬかピッチ』です。米ぬかピッチを加水分解して抽出、さらに粗結晶になったもの脱色したり精製することで、フェルラ酸ができあがります。

このときに作られるフェルラ酸の含有量は98%以上なので、かなり純度が高いものと言えるでしょう。米ぬかから作られているので安全性も高く、さまざまな栄養補助食品にも利用されています。

認知症予防成分の新機能

スキンケア用品や、健康サプリ販売で有名なメーカー『FANCL(ファンケル)』が、2016年に認知症予防の新機能をフェルラ酸から発見しています。[注1]

もともとフェルラ酸は、認知症の予防・改善効果があることは研究が進んで明らかでしたが、新たに神経細胞内のリン酸化タウタンパク質の量を低下させる特性をもつことが報告されています。アルツハイマー型認知症は、脳内にリン酸化タウタウタンパク質が蓄積されることが研究で分かっています。フェルラ酸は改善効果だけでなく、症状の進行を抑えるのに有効な成分といえるでしょう。認知症は頭がぼーっとする症状が出るので、フェルラ酸を取り入れることで、スッキリする効果も期待できそうです。

フェルラ酸の持つ「脳」や「からだ」への効果

19世紀に発見された、天然の植物に含まれる、ポリフェノールの一種です。抗酸化作用があり、酸化防止のために食品にも使用されています。脳機能改善などの効果があり、今、軽度のアルツハイマー病の症状改善についても注目を集めている成分です。

脳の中で酸化ストレスを炎症を引き起こすβ-アミロイドペプチドに対し、保護する役割をします。実際にアルツハイマー型認知症の患者を対象に行った研究で、脳の認知改善があったというデータがあるそうです。脳内の傷んだ細胞を、修復してさらに保護することで、記憶力の向上につながると考えられています。

その他、高い抗酸化作用があるため、脳だけでなく、体全体を健やかさへの効果があります。このフェルラ酸は、他のポリフェノールよりも体内の吸収率が非常に高いと言われています。

フェルラ酸&4種を紹介!
脳の栄養成分を含んだ
4種類のサプリメント

期待できる効果効能

  • アルツハイマー病を予防
  • 脳機能改善
  • その他、美白などの美容効果
  • その他、高血圧予防などの健康効果

フェルラ酸には脳神経保護作用があるため、アルツハイマー病の予防効果が期待できます。アルツハイマー病はβアミロイドペプチドが脳内に増殖している傾向があるのですが、フェルラ酸はβアミロイドペプチドにアプローチすることがわかっています。記憶力・学習力の向上にもつながり、頭の回転スピードの早さを実感できるのです。

さらにフェルラ酸には、血圧を下げる作用があることも実験で判明しています。総コレステロールの低下効果も期待できるため、高血圧・脂質異常症にも有効です。

また、メラニンの生成をおさえることで、美白効果も期待できると言われています。最近ではしみ・そばかすに関するケアコスメや、フェルラ酸の安全性から飲む日焼け止めなどのサンスクリーン剤などにも配合されているそうです。

フェルラ酸は脳に良い影響を与えるだけでなく、美容・健康面においてもさまざまな点からアプローチできる有効成分と言えるでしょう。

前頭側頭型認知症のBPSDに対し有効であった一例

BPSDとは認知症における行動・心理症状のこと。具体的には、異常行動(暴力、不潔行為)や不安、妄想、幻覚、アパシー(感情がなくなる、物事に無関心になる)など。

フェルラ酸を抽出した栄養補助食品に、株式会社グロービアから発売されている『フェルガード』という商品があります。フェルガードは、フェルラ酸に配合量に合わせて商品が多く展開されています。その中の『フェルガード100M』は、前頭側頭型認知症に効果があることが研究で分かっています。[注2]

  • 拒食反応があったが、翌日から改善された
  • 2週間経過すると、笑顔が出るようになった
  • 注意力や自発性が出てきた

効率的なフェルラ酸の摂取方法

米ぬか、米、小麦などなじみ深い食品に含まれている成分ですが、現在のお米は白米であったり小麦粉も精白小麦粉となっているため、食品にはほとんど含まれていません。昔よりもフェルラ酸が充分に摂取できなくなってしまった環境下では、サプリメントが発売されていますので、上手に活用して足りない分を補うことをおすすめします。

フェルラ酸を多く含む食材

  • 米ぬか
  • 小麦
  • 大麦
  • コーヒー
  • りんご
  • ピーナッツ
  • オレンジ
  • パイナップルなどの種子

など。

1日の摂取量

推奨量や目安量について、信頼できるデータはありませんでしたが、フェルラ酸配合のサプリメントを参考にすると、1日分の目安量として100mg、200mgのものがありました。少なくとも1日200mg以下であれば、過剰摂取にはあたらないといえそうです。

ここに注目!米ぬかフェルラ酸の力

「米ぬか」から精製されたフェルラ酸が、アルツハイマー型認知症に有効だという論文がいくつか発表されており、実際に通院患者の経過検査などで改善効果があったということです。アルツハイマーの原因と言われている、異常たんぱく質アミロイドβが脳に溜まるのを防ぐ効果があるからです。実際にアルツハイマー治療に使用している医師がいる成分のひとつです。

管理人の所感

フェルラ酸は米ぬかから抽出し、さらに米ぬか油にする際にとれる成分なので、安心して摂取できそうです。ほかにもピーナッツやリンゴなど、私たちの生活に馴染みある食品に多く含まれているので、「サプリと併用したら良さそうだな」と感じました。

参考資料